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ネイリストに向いている人の特徴とは?向いていない人の特徴と合わせて解説【ネイリスト監修】

「ネイルが好き」「SNSでネイルのデザインを調べるのが楽しい」といった人の中には、将来ネイリストになりたいと考えている人もいるのではないでしょうか?

指先を変えるだけで誰かを幸せにできるネイリストは本当に素敵な職業です。
しかし、なりたいだけで本当にネイリストが務まるのかどうか不安に感じてしまうこともありますよね?

本記事では、ネイリストに向いている人の8つの特徴と向いていない人の特徴、向いていなくてもネイリストを目指す方法についてご紹介します。

「ネイルが好きなだけでネイリストになれるのか?」と悩んでいる人や、自分自身にネイリストとしての適性があるのか知りたい人はぜひ参考にしてください。

ネイリストに向いている人の特徴8選

ネイリストが施術している様子

ネイリストに向いている人には、いくつかの特徴があります。
必ずしもすべての特徴に当てはまる必要はありませんが、当てはまる項目が多い人の方が、ネイリストになった際に「こんなはずじゃなかった」とがっかりすることも少ないでしょう。

ここでは、8つの特徴をご紹介します。

1.大前提ネイルが好きな人

ネイリストを目指すうえで大前提となるのが「ネイルが好き」という気持ちです。

人気のネイリストになるためには、デザインや装飾に関する知識・流行を入手しながら、イメージを表現するための施術の技術を磨く必要があります
地道な作業ですが、ネイルが好きという気持ちがあれば苦痛に感じることもなく、自然と技も磨かれていくでしょう。

また、ネイリストとしての仕事は、楽しいことばかりではありません。自分自身の技術に自信が持てなくなったり、お客様からクレームを受けたりすることもあるでしょう。

ネイルの仕事を続けている人の多くは、これらのネガティブなことがあっても、ネイルのことを好きだという気持ちで前向きに仕事に取り組んでいます。

 2.流行に敏感な人

流行に敏感なこともネイリストに重要な要素です。

ネイルのトレンドは毎年変わり、季節によっても変化します。お客様の中には、特に希望がなくお任せで依頼してくださる方もいれば、トレンドのデザインをオーダーしてくださる方もいます。
どちらにも対応できるようにするため、常に流行を察知できるアンテナを張っておくことが必要です。ネイリストは、ネイリスト用のネイル雑誌やほかのネイリストのSNSなどからネイルの流行を常に学ぶことが求められます。

また、ネイルだけでなく最新のファッションやメイクに敏感でいることもポイントです。ファッションやメイクに興味をもっていれば、それに合わせたネイルデザインをご提案することもできるようになります。

さらに、サロンによっては人気のアニメやゲームのキャラクターにちなんだネイルをオーダーされる可能性もあります。まったく知らないよりも、少しでも知識があった方が話を理解しやすく、お客様も安心です。

幅広いトレンドに敏感でいることで、多くのお客様にも支持していただけるネイリストになれるでしょう。

3.コミュニケーション能力が高く接客が得意な人

ネイリストには、コミュニケーション能力も求められます。

ネイリストは、お客様とマンツーマンで長時間過ごす仕事です。
テレビやDVD、ストリーミングサービスなどを見ながら過ごしていただくこともできますが、カウンセリングもあるため、まったくコミュニケーションを取らないわけにはいきません。

短くても1時間、スカルプチュアネイルのように時間がかかるものでは、終わるまでに3時間ほどかかることもあります。その間お客様を飽きさせないことが大切です。

とはいえ、ずっと話し続ければよいわけでもありません。
静かにしている方がリラックスできるお客様なら、不必要に話しかけないよう空気を読むことも大事です。

また、お客様の希望をうまく聞き出せることや、常に笑顔で対応できることなども、接客が上手でお客様に支持されるネイリストの特徴です。

4.細かい作業が得意、好きな人

細かい作業が得意で、苦にならない人もネイリストに向いています。

ネイルは細かい作業の連続です。
例えば、秋・冬に人気のツイードネイルやセーターネイルは、爪1本数センチ四方の中に細筆で細かい線を何本も書き込んでいきます。小さなストーンやスタッズも、少しずれるだけで印象が大きく変わってしまうため、集中力を要する作業です。

これらの作業を苦痛に感じることなく楽しめる人は、ネイリスト向きといえるでしょう。

ネイルデザインを相談している様子

 5.絵を描くのが得意、好きな人

絵を描くことが得意な人や好きな人もネイリスト向きです。

なかには、キャラクターデザインなど、爪に絵を描くネイルメニューを設けているサロンもあります。
キャラクターネイルを希望するお客様は、キャラクターの再現度などにもこだわっていると考えられるため、上手く絵を描ければ顧客満足にも直結するでしょう。

すべてのサロンで絵画のようなネイルメニューを設けているわけではないため、決して絵を描くのが苦手だとネイリストに向いていないというわけではありませんが、絵を描けるのが得意であることはネイリストにとって強みの一つです。

6.デザインセンスがある人

ネイリストにとって、デザインセンスがあることは大きな武器です。

ネイルデザインは無限にあります。1つのデザインでも、配色を変えるだけでイメージががらりと変わることもあるでしょう。センスのある人は、お客様のご要望や雰囲気などから、ぴったりのデザインを提案できます

とはいえ、最初からセンスがよい人はそれほど多くありません。そもそもセンスは人によって異なっており、短期間で流行が大きく変わることもあるため、デザインセンスはあくまでもネイリストの強みの一つとしてとらえましょう。

多くの練習と経験を積んでデザインの知識を身につけることが、センスを磨くことにもつながります。例えば、SNSでさまざまなデザインをキャッチアップすることで、デザインセンスをカバーすることも可能ですし、アート見本作成をほかの人に頼んで実際に見て学ぶこともできます。

7.体力に自信があり、精神的にタフな人

体力に自信があり精神的にもタフな人は、ネイリストに向いています。
座っている時間が長いネイリストですが、実は体力や精神力が必要な職業です。

長時間、前かがみの姿勢でいるため、肩や腰を痛める可能性もあります。また、一点を長時間見続けなければならないため、眼精疲労やひどければ視力低下なども起こりえます。

1日予約で埋まっていると、休憩時間が後ろ倒しになったり、休憩時間中に心理的にリラックスできなかったりすることもあるかもしれません。接客以外の業務やネイルの練習を営業時間外にしなければならないこともあるでしょう。

これらのことからも、ネイリストは体力勝負といえます。また、お客様1人の施術に1~3時間ほどかかるため、その間ずっと集中し続けられる精神力も必要です。

8.向上心があり、スキルアップに貪欲な人

向上心がある人や貪欲にスキルアップし続けられる人もネイリストに向いています。

ネイルは日々新しいデザインや手法がアップデートされ続けています。ネイリストであり続ける限り学び続けなければ、お客様に飽きられてしまうでしょう。一度知識を身につけて終わりではないのです。

ネイリストがスキルアップするためには、次のような方法があります。

  • 資格を取得する
  • SNSを頻繁にチェックする
  • 積極的にセミナーを受講する
  • 展示会に行く
  • ネイリスト仲間と情報交換する

これらのことを続けることが苦にならない人は、ネイリスト向きです。

ネイリストに資格については以下の記事で詳しく紹介していますので、興味がある方は合わせて参考にしてみてください。
▷「【ネイリスト監修】ネイリストになるには?必要な資格の取得方法や仕事内容を徹底解説」

ネイリストに向いていない人の特徴2選|改善方法も合わせて解説

ネイルサロンで働くネイリスト

あまり一概にはいえないものの、ネイリストに向いていない人の特徴もあります。

自分は向いていないかもしれないけれど、ネイリストに挑戦してみたいと考えている人もいるのではないでしょうか?ネイリストに向いていない人の特徴と、改善するためにできることをご紹介します。

1.人とコミュニケーションを取るのが苦手

人とコミュニケーションを取ることが苦手な人は、ネイリストの仕事は苦労するかもしれません。

ネイリストは、お客様と1対1で会話をしなければなりません。また、サロンの同僚や上司ともコミュニケーションを密に取り、連携して仕事を進める必要があります。

実際に、お客様とのコミュニケーションはネイリストの主な離職理由の一つです。とはいえ、コミュニケーション能力は、努力次第で高めることもできます

ネイリストのコミュニケーションに必要なのは、以下の力です。
決して、おしゃべり上手であることを求められているわけではありません。

  • お客様の希望するネイルをうまく聞き出し理解できる力
  • 話したがらないお客様には、好きな映像を見てもらうなど、その場の空気を読む力
  • さまざまな話題にもついていけるだけの知識

これらの力を身につけるためにできることは数多くあります。

  • 話したいことを端的にまとめて話す練習をする
  • 積極的に人と話すために飲み会やイベントに参加し、初対面の人とも話す訓練をする
  • ミラーリングやパラフレーズなどコミュニケーションに役立つ技術を学ぶ
  • お客様とのコミュニケーションに使えるネタをいくつかストックしておく
  • お客様をよく観察し、じっくり話を聞く

回避策として、話したがらないお客様にはあえて話しかけず、説明のみに終始する方法もあります。

コミュニケーション能力は、経験を積むことで磨くことが可能です。コミュニケーションを取ることが苦手でも、やる気さえあれば克服も可能なため、決してあきらめる必要はありません。

2.手先が不器用で細かい作業が苦手

ネイリストは、細やかな施術をしなくてはならないため、手先の器用さが求められます。手先が不器用な人はネイリストには向いていないといえるでしょう。

ただし「絵を描くのが苦手」「料理の腕に自信がない」「自分の爪をうまく塗れない」などの理由から、自分自身のことを不器用だと思っている方は、努力次第で改善できることもあります。
逆に、どんなに器用な人でもネイリストとして必要な技術を身につけるためには練習が不可欠です。

ネイルに興味があって「ネイリストになりたい」という気持ちを強く持っているなら、周りの人よりも時間をかけてでも繰り返し練習することを意識するとよいでしょう。
その際に、ネイリストの技術を身につけるための資格取得を目指したり、スクールに通ったりすることで、技術習得のコツをつかめるかもしれません。

手先の不器用さを克服してネイルの技術を身につけられれば、セルフネイルが苦手なお客様の気持ちに寄り添うネイリストになれるでしょう。

まとめ

ネイリストに向いている人の特徴は、流行に敏感でデザインセンスがある、細かい作業や絵を描くことが得意、体力がありスキルアップに貪欲な人など、たくさんの項目があります。

ネイリストのタイプはさまざまなので、すべての項目を満たしている必要はありません。ご自分の強みを把握して、最大限に発揮することで人気のネイリストになれるでしょう。

ただし、大前提として必要になるのがネイルを好きな気持ちです。ネイルを好きな気持ちをもって積極的に仕事や技術習得にあたることで、ネイリストとして日々成長できます。

ネイリストは、お客様の指先をきれいにすることで、自身が持てるようにしたり気分を高めたりするためのお手伝いができる職業です。人気のネイリストを目指して一歩を踏み出しましょう。

プロフィール画像

監修者SHOKO

トップネイリスト

EIL GROUP(大阪サロン責任者)

【かわいい・かっこいいをもっと身近に…】をモットーに、良心価格×高技術で全国で店舗展開しているトータルビューティーサロンEIL group(合同会社LIBEX)に関西エリアの店舗責任者として勤務。丁寧な接客と繊細な技術で圧倒的な指名数を誇る。

執筆者山本 鮎美